”依存の冒険家” ようだつかさのブログ

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ギャンブル依存のキロク 〜依存の自分史 第2夜〜

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無気力な学生

第1夜から数年前にさかのぼる。

怒涛の大学受験がひと段落し、

なんとか補欠合格し大学1年生になった。

と思いきや授業にもいかず、悪友と学校近くの公園で

授業をサボってタバコを吸っている。

無気力・・・

まったくやる気が起きない。

大学入学という目標を達成し心はもぬけのカラ。

「何もやりたいことがなかった」

”自分探しをする”という理由で大学進学を決めた。

全部で5、6校受験して偏差値の低い下2校で補欠通過。

中高一貫の進学校に通っていたので、本来なら大学は推薦で行けた。

本当はそこまで行きたい学校ではなく

滑り止めとして受けた2校しか受からなかった。

それでもいい

何かが見つかればいい、

それとない理由で

何となくで入学した。

やりたいことがある友達がうらやましかったなあー

ホテルマン、テレビのプロデューサー

数少ない高校時代の友達はちゃんと将来を決めていた。

ぼくは・・・ やりたいこともなかったし

大学行って何か変わればいいな、という希望的観測のみ。

さらに高校3年のときに付き合っていた彼女とも破局し、

毎日の生活が空っぽになった。

依存が入り込む

びっくりするくらい何もなくなった。

「何もしなくていい自由」 は、あったけど。

傷ついて羽を休めていたところに、

依存という悪魔がするりとつけ込んできた。

タバコ、授業サボり、パチスロ・・・

ヒマな時間が増えたぶん

ヒマをつぶすネタが欲しい。

授業に出てマジメにお勉強なんてまっぴらだ。

サークルとか部活に参加して

飲み会で盛り上がるとか考えらない。

公園のベンチに座って

ヒマそうにタバコをふかしている。

パチンコ屋に入って

悪友の隣でスロットを打つのを見ている。

カラオケに行って

バカみたいに熱唱する。

そんなもん。

しょせん、そんなもんだ。

そうやって気づかないうちに

依存の種が芽吹きつつあった。

なにもなかったので

なにかしたかった

ぬけ殻みたいだったから

刺激が欲しかった

夢中になれるものが

その時はなーんにも考えていなかったけど

今思い返すとそういうことかもしれない。

トラウマを思い出すたびに怖くなる

ホンネを言うと、サークルに入ってバカ騒ぎしたかった。

けれど、中学受験のときの失敗がトラウマになっていて、

大勢の人と付き合うのは恐怖だった。

中高一貫、推薦で大学まであがれる学校だったので

中高の知り合いも当然いた。

そいつらが近くにいる手前、

自分をさらけ出すことなんて

怖くてできなかった。

肩身がせまかったんだ。

過去にストレスから解放され

自分をさらけ出した失敗が頭をよぎった。

ただ憧れだけはあって。

放送研究部というちょっとマイナーな部活に入って

飲み会とかにも行ってみたんだ。

でもさ、やっぱり性分じゃない。

人がいっぱいいるし

人間関係も複雑だし。

高三の卒業のときに居酒屋に飲みに行って

店のど真ん中で吐いた。

すごくショックで

それ以来お酒を飲むことが怖くなった。

人間関係も

お酒の場も

自分にとって恐怖の対象。

数ヶ月したら部活には顔を出さなくなった。

依存心が強いぼくの心の構造

人間一人で生きられたら どれだけ楽だろう

でもさ

人間一人じゃ生きられない。

寂しくて。。

やっぱ、誰かと一緒にいたくて。

その人と一緒にいれるのなら

その人の好きなものを共有したらいい。

そうすれば、その人との時間を楽しくすごせる。

相手も喜んでくれるはず。

自分が好きとかじゃなく

人に合わせればいいんだ。

人生をうまく渡っていけるコツ。

これまでの人生経験で

自然と身についた術だった。

タバコ、ギャンブル、友人・・・

依存はぼくの知らないところで でも確実に進行しつつあった。

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